Excelの関数の中でも頻繁に使用されるAVERAGE関数をご紹介します。この関数を使うことで、数値データの平均値を簡単に計算することができます。以下では、具体的な実例を通じてAVERAGE関数の使い方を解説します。
【Chapter2の記事の対象者】
・平均値の求め方について学びたい初心者の方
・Excelを使って業務上で平均値を算出したい方
・実験結果の平均値を求めたい学生
・Excelの平均関数に興味がある方
実例!テスト結果の平均値を求める
例として、あなたがある学期のテスト結果をExcelシートに入力しているとします。A列には生徒の名前が、B列には対応するテストの点数が記録されています。このデータを使って、テストの平均点を求める方法を見ていきましょう。
Average関数の構文
Average関数の構文は以下の通りです。
AVERAGE(number1, [number2], ...)
number1, number2などは平均を求めたい数値やセルの範囲を指定します。
number1は必須の引数であり、平均を求めたい最初の数値やセルを指定します。
[number2], … はオプションの引数であり、さらに平均を求めたい数値やセルを指定することができます。最大で255個の引数まで指定できます。
例えば、A1からA5のセルの平均値を求める場合、以下のようになります。
=AVERAGE(A1:A5)
また、数値を直接指定する場合は、以下のようになります。
=AVERAGE(10, 20, 30)
Average関数は指定した数値やセルの平均値を計算してくれるため、データの平均を求める際に便利な関数です。
AVERAGE関数を入力する
まず、A~Hさんのテストの点数が入力されているセルの下に、平均点を表示するようにします。例えば、B列のセルB10に平均点を表示したいとします。B10にカーソルを合わせ、関数バーに「=AVERAGE(B2:B9)」と入力します。これにより、B2からB9までの範囲の平均値が計算されます。
Enterキーを押して計算結果を表示する
AVERAGE関数の入力が完了したら、Enterキーを押して計算結果を表示します。すると、指定した範囲の数値の平均値がセルB10に表示されます。
この例では、B2からB9までの数値の平均値を求めるためにAVERAGE関数を使用しました。もちろん、平均値を求めたいセルの範囲は具体的なデータに合わせて変更してください。データが追加された場合でも、AVERAGE関数は自動的に平均値を再計算しますので、手動で修正する必要はありません。
まとめ
AVERAGE関数を使うことで、Excelで数値データの平均値を簡単に計算することができます。例題を通じて具体的な使い方を解説しましたが、他の関数と組み合わせて使用することで、さまざまな統計情報を取得することも可能です。次のChapterでは、さらに便利な関数を紹介しますので、お楽しみに!